2013年03月29日

何故フェンダーミラーの車を見かけなくなったか?

こんにちは。菊池建設の sugar です。

日頃から気になっていたことや、わからないままにしていたことを解明するシリーズ(?)である「日常の世迷言」ですが、今日も以前から気になっていたことについて、お話しします。

今日のテーマは「何故フェンダーミラーの車を見かけなくなったか?」です。


最近の車はデザインもかっこいいものが増えましたよね。

しかし、考えてみれば私が子供の頃は車のボンネットの両端の先端にミラーが付いている「フェンダーミラー」しかなかったのに、いつの間にか前席のドアの吊り元にミラーが付いている「ドアミラー」タイプが主流になっています。

主流というより、ほぼ全部がドアミラーになっていて、もはやタクシーや社用車くらいしかフェンダーミラーの車は見られなくなってしまいました。



では何故タクシーや社用車だけはフェンダーミラーのままなのか?

きっと理由があるはずだ!

というわけで、何故なのか、調べてみました。


その前に、何故フェンダーミラーからドアミラーに変わっていったかを見る必要がありそうです。

国土交通省に訊いてみましたところ、かつて運輸省(現・国土交通省)は乗用車に関して、後方確認の際に首を大きく動かさなくてはいけないドアミラーの使用を認めていませんでした。
だから、どの車もフェンダーミラーだったわけです。

しかし、当時既にアメリカやヨーロッパではドアミラーが主流でした。



こうして、国内でもドアミラーの需要が高まったのを受けて、昭和58(1983)年に「ドアミラーでも安全上、問題なし」との判断を下してドアミラーを解禁したのです。

こうして、一挙にドアミラーの車が急増したのです。
デザイン的にもフェンダーミラーよりもドアミラーの方が車のフロント部分のデザインの幅が広がり、スタイリッシュな車ができることも手伝って各車メーカーもこぞってドアミラー車を普及させたのです。

確かに写真を比べてもフェンダーミラーよりもドアミラーの方がやっぱりかっこいいもんなぁ。

こうして、法人タクシー用のLPG車や一部の社用車以外は全てドアミラー車が標準仕様になるに至りました。

では、法人タクシー車は何故今だにドアミラーではなく、フェンダーミラーなのか?というと、「フェンダーミラーの方が目の動きだけで後方確認ができるので、ドアミラーよりも使い勝手がよいし、安全性も高いと考えているからです。」とは社団法人「全国乗用自動車連合会」の答えでした。

とはいえ、個人タクシーや一部のパトカーはLPG車ではないので、ドアミラーが主流なんだそうです。


しかし、ドアミラーも慣れればそんなに後方確認がたいへんということもないと私は思います。
慣れだよ慣れ!(笑)

それでも一日に長い距離を乗るタクシーのドライバーさんにはやはりフェンダーミラーの方がきっと楽なんでしょうねぇ。




(以上、 sugar こと 相川正也 でした。)
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Posted by スタッフブログ『ひのき同好会』 at 16:24Comments(0)sugar