2011年08月21日

建築用語に関わる「ことわざ」 その1

こんにちは!菊池建設の sugar こと、相川正也です。

今日は、少し趣向を変えて、「建築」に関することわざをひも解いて見たいと思います。

意外に多くのことわざの中に建築に関連する言葉がキーワードとして使われているんですよ。
いくつかをご紹介いたします。


・ 「子は鎹(かすがい)」
  「かすがい」とは木と木をつなぐ接合金物の一種で、イメージとしては一本の釘の両端が、普通の釘の尖った方になっている形状のモノを言います。これで二つの材木をつなぐわけです。



転じて、子どもが夫婦の縁をつなぎとめる役割になることがある、ということを言います。
夫婦喧嘩をしても、子どものことを思う気持ちは夫婦とも同じ。
なので、子どもの存在が仲直りをするきっかけとなるご夫婦も多いのではないでしょうか。

このことわざはよく知られているのでご存知の方も多いと思います。

では、こちらは知ってますか?

・ 「豆腐に鎹(かすがい)」
これは、豆腐のように柔らかいものにいくらかすがいを打っても効かないところから、手ごたえが無い、効き目が無い、転じて意味が無いという意味です。「糠に釘」と同義ですね。

逆に、効果がある、明確に効いている、という意味のことわざとしては・・・

・ 「釘が効く」
が、あります。

似たことわざで・・・

・ 「釘を刺す」
というのがありますが、これはあらかじめ念を押しておくという意味です。
昔の木造建築では、貴重だった釘をあまり使わず、木と木の部材を仕口と継手という組み合わせでつなぐことが多かったのですが、ここぞ!というところには念のために釘を打っていました。そこから、念を押すという意味になったようです。


今後も、少しずつご紹介していきますね。
話しのタネにしてください。

.


  


Posted by スタッフブログ『ひのき同好会』 at 23:59Comments(0)sugar