2013年02月09日

『大震災時は通行禁止』の看板は何のため?

こんにちは。菊池建設の sugar です。

日頃から気になっていたことや、わからないままにしていたことを解明するシリーズ(?)である「日常の世迷言」ですが、今日も以前から気になっていたことについて、お話しします。

今日のテーマは「『大震災時は通行禁止』の看板は何のため?」です。




東京で街を歩いていると時折、「この通りは大震災発生時には車両通行禁止となります」という看板を見かけることがあります。

『大震災時は通行禁止』の看板は何のため?

あれ一体なんなんでしょう?

管轄は国土交通省なのでさっそく問い合わせてみました。

「あれは阪神淡路大震災の教訓から誕生した看板です。あの震災の時は道路が大渋滞してそのために火事になったり、救急車が通れなかったりと大混乱だったのです。そういう事態を未然に防ぐためにこの看板は設置されています。」とのこと。

『大震災時は通行禁止』の看板は何のため?

しかし、そういう状況になれば警察官や自衛隊員が出動して交通整理をするんじゃないかと思ってそう質問すると、「現実には大混乱の中で多くの人が我先に!となってしまい、収拾がつかなくなったのです。」と先の国土交通省の担当者は語りました。

阪神淡路大震災の時の反省を踏まえて、各自治体の公安委員会がいざという時に、緊急車両の通行を確保するための道路を指定し、看板を立てているのだそうです。

つまり、混乱に陥った時に警察官が通行止めをしていても「家族が心配なんだ。ここを通してくれ!」とドライバーがゴネたときでも「ほら、看板があるでしょ!」と、説明するための材料だというのです。

しかし、そんな切羽詰っている時って、「はいそうですか!わかりました。」と言われた通りにするものなのでしょうか。

はっきり言って、どう考えてもこの看板が役に立つとは思えません。

そう、担当者に詰め寄ると、「行政としては災害対策をどうするかを問われたわけです。実際には聞き入れてもらえないかもしれないけど、打つ手は打ってあるということを示しておかねばならないのです。」とのことでした。

なんだ、言い訳のための証拠を残してるってことなのね。


(以上、 sugar こと 相川正也 でした。)
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