2013年01月29日

複数の行政区画にまたがる建物の住所ってどこ?

こんにちは。菊池建設の sugar です。

日頃から気になっていたことや、わからないままにしていたことを解明するシリーズ(?)である「日常の世迷言」ですが、今日も以前から気になっていたことについて、お話しします。

今日のテーマは「複数の行政区画にまたがる建物の住所ってどこ?」です。




隣り合う区など、複数の行政区画にまたがる建物の住所ってどのように決められているのかっていうのが以前からずっと気になってました。
ほら大きな建物なんかで、例えば渋谷区と新宿区にまたがって建っているようなものです。
ああいうのって住所は渋谷区なのか新宿区なのか気になりません?

あ、気にならないか。でも、僕は気になっちゃうんですよね。
細かいことが気になるのが僕の悪い癖・・・って、どこかで聞いたセリフですが(笑)



で、調べてみました。

まずは商業施設の場合。
こちらは住居ではないので管轄は法務省です。
大企業ともなれば税収入の面で自治体の財政にも大きな影響があるはずですから、さぞかし厳密な取り決めがあるのだろうと想像できます。

ところが・・・
面積の割合が基本ですが、事業拠点の位置がどこになるのかも判断材料になります、っていうファジーな取り決めなんですよ、これが。

複数の行政区画にまたがる建物の住所ってどこ?

例えば、「JR新宿駅」ってのが新宿区と渋谷区にまたがっているんですが、このJR新宿駅のように「駅長室のあるところ」を住所としているところも多いんです。

複数の行政区画にまたがる建物の住所ってどこ?
  (赤いラインが新宿区と渋谷区の区境)

ということで、ちなみにその住所は「東京都新宿区新宿三丁目38-1 」と新宿区になっています。まぁ、面積的にも圧倒的に新宿区側の方が多いですしね。



複数の行政区画にまたがる建物の住所ってどこ?
  恵比寿ガーデンプレイスタワー

また、渋谷区と目黒区にまたがる「恵比寿ガーデンプレイスタワー」の場合は、目黒区の方が面積的には若干広いのにもかかわらず、メインの玄関があるから、という理由で渋谷区が住所となっています。
こちらの住所は「東京都渋谷区恵比寿4丁目20-3 」です。

複数の行政区画にまたがる建物の住所ってどこ?
  (恵比寿ガーデンプレイスタワーの敷地を真横に貫いているのが渋谷区と目黒区の区境)

では、個人の住宅の場合はどうなんでしょうか?
こちらの管轄は総務省です。
属する自治体によって、支払う税金も受けられるサービスも微妙に違ってくるわけです。
ところが、これも厳密な規定はないそうで、面積の割合や玄関の位置などの生活拠点がどこにあるのかという客観的な事実と住人の意思を総合して判断することになっています。

まぁ、こういうことは多少ファジーな方が、実際にそこに住む方にとっては、助かるのかもしれませんね。


(以上、 sugar こと 相川正也 でした。)



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Posted by スタッフブログ『ひのき同好会』 at 01:50│Comments(0)sugar
 
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