2012年12月22日
なぜペットボトル入りの牛乳はないのか?
こんにちは。菊池建設の sugar です。
日頃から気になっていたことや、わからないままにしていたことを解明するシリーズ(?)である「日常の世迷言」ですが、今日も以前から気になっていたことについて、お話しします。
今日のテーマは「なぜペットボトル入りの牛乳はないのか?」です。
あれはいつ頃だったかなぁ。ずいぶん昔のことですが、真夏の喉がカラカラに乾いた時に冷たい麦茶か緑茶が売っていればいいのに・・・と思ったことが何度かありました。
って、そんなのどこでも売ってるじゃん!と言うなかれ。
当時は、ペットボトル入りの麦茶も緑茶も無かったのです。
缶コーヒーはありましたが、こちらも全て砂糖とミルク入りのものばかりでブラックコーヒーは無かったと記憶しています。
きっと、同じ気持ちを抱いている人はいるだろうに、何故飲料メーカーはそういう砂糖が入っていない飲料をペットボトル入りで売らないのか不思議でなりませんでした。
最近はブラックコーヒー一つとっても各メーカーから多種多様な銘柄で売られているのにね。
それは緑茶でも同じことが言えます。
ただ、調べてみたら、どうやら当時の技術では品質を劣化させることなく、美味しいブラックコーヒーや緑茶を造るのは困難だったということがわかりました。
一番簡単そうなのが、実は難しかったのですね。
お料理で言えば、「玉子焼き」みたいなものなのかな。
ま、それはそれで技術が進歩して美味しいブラックコーヒーや緑茶をペットボトルやアルミ缶入りで飲めるようになったわけですから一件落着なわけですが、そう考えるとまた新たな疑問が出てきちゃいました。
表題にあるとおり、じゃあ何故ペットボトル入りの(あるいはアルミ缶入りの)牛乳ってないのでしょう?

< 定番の紙パック入り >

< 瓶入りも健在です >
イメージだけで言えば、ペットボトル入りの牛乳とかアルミ缶入りの牛乳って想像しにくいので、無くたっていいじゃん!と言われそうですが、そこは「細かいことが気になってしまうのが僕の悪い癖!」ですから・・・(笑)
で、調べてみました。
日本乳業協会(世の中にはいろんな協会があるもんですねぇ)によれば、乳製品の衛生基準を定めた乳等省令で、牛乳の容器はガラス瓶か紙パックと決められているんだそうです。
えー、知らなかった!
大手牛乳メーカーの答えも判で押したように同じでした。
さらに調べてみると、乳等省令の制定は昭和27年(1952)のことですから、60年も昔のコトです。
当時、栄養価が高い乳製品は主に病院食として使われていたんだそうです。
そのため、清涼飲料水と違って厳しい衛生基準が必要だったわけです。
じゃあ、ペットボトルが不衛生なのかといえば、決してそんなことはありません。
省令ができた時代にはまだペットボトル自体が存在していなかっただけのことです。
どうやら厚生労働省としては牛乳メーカーから申請を受ければ省令の改正を検討してもよいという素地もあるといいます。
現に、フルーツ牛乳やヨーグルトなどは申請を受けてペットボトルの使用が認められ、すでに一部は商品化されています。
軽い上に落としても変形しにくいペットボトルはやはり便利なのでしょう。
なのに、牛乳だけは今だにどのメーカーも認可を申請していません。
これはこれで一体どういうことなのでしょうか?
その理由とは・・・
牛乳は雑菌が繁殖しやすいので、ペットボトル化するには・・・
① 一度口をつけたら残さないで飲み尽くす。
② 常温で持ち歩かない。
という注意をする必要があるんだとか。
また、ペットボトル化に踏み切るには新たな設備投資も必要だし、紙容器よりもコストのかかるペットボトルではコストアップの問題もありますわな。
それに認可申請の際は、その手続き上、安全性の実証データも提出しなければならないという問題も大きく立ちはだかるのです。
というわけで、そうそう牛乳のペットボトル化は簡単には行きそうもないわけで・・・
どこかのメーカーさん、やってミルク?
なんちて。
(以上、 sugar こと 相川正也 でした。)
追伸: ・・・と締めくくってみた後に見つけたのですが、一部でペットボトル入りのもあるみたいです。
コレです。
.
< 珍しいっすなぁー!ペットボトル入り >
日頃から気になっていたことや、わからないままにしていたことを解明するシリーズ(?)である「日常の世迷言」ですが、今日も以前から気になっていたことについて、お話しします。
今日のテーマは「なぜペットボトル入りの牛乳はないのか?」です。
あれはいつ頃だったかなぁ。ずいぶん昔のことですが、真夏の喉がカラカラに乾いた時に冷たい麦茶か緑茶が売っていればいいのに・・・と思ったことが何度かありました。
って、そんなのどこでも売ってるじゃん!と言うなかれ。
当時は、ペットボトル入りの麦茶も緑茶も無かったのです。
缶コーヒーはありましたが、こちらも全て砂糖とミルク入りのものばかりでブラックコーヒーは無かったと記憶しています。
きっと、同じ気持ちを抱いている人はいるだろうに、何故飲料メーカーはそういう砂糖が入っていない飲料をペットボトル入りで売らないのか不思議でなりませんでした。
最近はブラックコーヒー一つとっても各メーカーから多種多様な銘柄で売られているのにね。
それは緑茶でも同じことが言えます。
ただ、調べてみたら、どうやら当時の技術では品質を劣化させることなく、美味しいブラックコーヒーや緑茶を造るのは困難だったということがわかりました。
一番簡単そうなのが、実は難しかったのですね。
お料理で言えば、「玉子焼き」みたいなものなのかな。
ま、それはそれで技術が進歩して美味しいブラックコーヒーや緑茶をペットボトルやアルミ缶入りで飲めるようになったわけですから一件落着なわけですが、そう考えるとまた新たな疑問が出てきちゃいました。
表題にあるとおり、じゃあ何故ペットボトル入りの(あるいはアルミ缶入りの)牛乳ってないのでしょう?

< 定番の紙パック入り >

< 瓶入りも健在です >
イメージだけで言えば、ペットボトル入りの牛乳とかアルミ缶入りの牛乳って想像しにくいので、無くたっていいじゃん!と言われそうですが、そこは「細かいことが気になってしまうのが僕の悪い癖!」ですから・・・(笑)
で、調べてみました。
日本乳業協会(世の中にはいろんな協会があるもんですねぇ)によれば、乳製品の衛生基準を定めた乳等省令で、牛乳の容器はガラス瓶か紙パックと決められているんだそうです。
えー、知らなかった!
大手牛乳メーカーの答えも判で押したように同じでした。
さらに調べてみると、乳等省令の制定は昭和27年(1952)のことですから、60年も昔のコトです。
当時、栄養価が高い乳製品は主に病院食として使われていたんだそうです。
そのため、清涼飲料水と違って厳しい衛生基準が必要だったわけです。
じゃあ、ペットボトルが不衛生なのかといえば、決してそんなことはありません。
省令ができた時代にはまだペットボトル自体が存在していなかっただけのことです。
どうやら厚生労働省としては牛乳メーカーから申請を受ければ省令の改正を検討してもよいという素地もあるといいます。
現に、フルーツ牛乳やヨーグルトなどは申請を受けてペットボトルの使用が認められ、すでに一部は商品化されています。
軽い上に落としても変形しにくいペットボトルはやはり便利なのでしょう。
なのに、牛乳だけは今だにどのメーカーも認可を申請していません。
これはこれで一体どういうことなのでしょうか?
その理由とは・・・
牛乳は雑菌が繁殖しやすいので、ペットボトル化するには・・・
① 一度口をつけたら残さないで飲み尽くす。
② 常温で持ち歩かない。
という注意をする必要があるんだとか。
また、ペットボトル化に踏み切るには新たな設備投資も必要だし、紙容器よりもコストのかかるペットボトルではコストアップの問題もありますわな。
それに認可申請の際は、その手続き上、安全性の実証データも提出しなければならないという問題も大きく立ちはだかるのです。
というわけで、そうそう牛乳のペットボトル化は簡単には行きそうもないわけで・・・
どこかのメーカーさん、やってミルク?
なんちて。
(以上、 sugar こと 相川正也 でした。)
追伸: ・・・と締めくくってみた後に見つけたのですが、一部でペットボトル入りのもあるみたいです。
コレです。

< 珍しいっすなぁー!ペットボトル入り >
Posted by スタッフブログ『ひのき同好会』 at 23:51│Comments(2)
│sugar
この記事へのコメント
やっぱりペットボトル入りの牛乳が普及しないのは
コストがかかりすぎて、値段が高くなってしまい
消費者から『こんなに高いなんて、絶対に ぼっとる・・・』
と言われてしまうからなんでしょうね~(≧∇≦)/
コストがかかりすぎて、値段が高くなってしまい
消費者から『こんなに高いなんて、絶対に ぼっとる・・・』
と言われてしまうからなんでしょうね~(≧∇≦)/
Posted by 五朋建設総務部S
at 2012年12月24日 01:29

>総務部S様
それは新説ですね・・・・って、んなわけねーだろーっ!
あ、失礼しました。コホン
(^▽^)
それは新説ですね・・・・って、んなわけねーだろーっ!
あ、失礼しました。コホン
(^▽^)
Posted by スタッフブログ『ひのき同好会』
at 2013年01月22日 12:21
