2012年10月07日

右前と左前

こんばんは。菊池建設の sugar です。

日頃から気になっていたことや、わからないままにしていたことを解明するシリーズ(?)である「日常の世迷言」ですが、今日も以前から気になっていたことについて、お話しします。

和服の場合は男も女も同じで、通常は右前に着ます。
しかし、洋服は男物が右前なのに女物は左前と決まっています。
どうして打合せが違うのでしょうか?以前から気になっていたのですがそのままになっていました。
なので、調べてみました。



「右前」「左前」という呼び方はややこしいですが、和服を着るときに右の身頃を先(手前)に着付けるのが右前です。
右手がすっと懐に入る合わせ方ですよね。
一般に和服では、左前は「死に装束」時に用いられるので、縁起が悪いと忌み嫌われています。

右前と左前
 < 男は右前、女は左前 >


洋服は着た時に右側にボタンが付いていて、左側のボタンホールをくぐらせて留めるのが右前です。
人類の9割は右利きだそうですから、右前の方が着やすいというのが定説です。

『西洋服飾史』(丹野郁編/東京堂出版)によりますと、前開きでボタン留めの服はアジアに起源があり、十字軍を経てヨーロッパに伝わったのは13世紀ごろなんだそうです。
そして、次第にヨーロッパの男性服として定着していったのです。

婦人服への普及はもう少し遅れますが、最初のうちは男と同じで右前だったようです。
それがいつしか婦人服だけが左前に変化して行ったのです。
この変化の理由は諸説あります。

① 当時、女性はまだコルセットを身に付けていて、洋服を一人で着ることは少なかったのですが、特に高貴な身分の女性は召使いに着せてもらっていたため、向かい合った召使いが着せやすいように打ち合わせが逆になったという説。(これが最も有力です。)

② 左前は授乳に便利だからという説。

③ 女性の地位が低かった時代は男性と同じ洋服を身につけていることに社会的な抵抗があって打ち合わせが逆になったという説。

④ 女性の地位向上が叫ばれた19世紀になって女性側から差異化を求めたという説。

・・・などの諸説が入り乱れているのが現状のようです。




しかし考えてみれば、どちらか一方でよさそうなものなのに、不思議ですよね。





(以上、 sugar こと 相川正也 でした。)
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Posted by スタッフブログ『ひのき同好会』 at 23:56│Comments(2)sugar
この記事へのコメント
へぇ~そうなんですね~

かく言うわたしは男前ですから・・・

って書こうとしたら、もうすでにタグに書いてあるしぃ~

やられた(ー_ー)!!
Posted by 五朋建設総務部S五朋建設総務部S at 2012年10月12日 18:24
> 総務部 S様

えへへ

ちとタグで遊んじゃいました。ヾ(´▽`)

sugar
Posted by スタッフブログ『ひのき同好会』スタッフブログ『ひのき同好会』 at 2012年10月13日 00:10
 
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    コメント(2)