2012年09月24日

お札のはなし

こんにちは。 菊池建設の sugar です。

日頃から気になっていたことや、わからないままにしていたことを解明するシリーズ(?)である「日常の世迷言」ですが、今日も以前から気になっていたことについて、お話しします。


突然ですが、今の千円札に描かれている人物は誰だか、答えられますか?

「野口英世」と答えた方は、もう一度、お財布の中の千円札をご覧になって見てください。

そうですね。答えは「夏目漱石」です。

確かにその少し前までは「野口英世」だったんですが。

ところで、このお札の肖像画って誰が描いているのでしょうか?

お札のはなし
 < 懐かしいお札いろいろ >


気になっていたので、調べてみました。
お札の表面には小さく「財務省印刷局製造」と書かれています。
ところが、今はこの印刷局は2003年に分離されて、現在は「独立行政法人 国立印刷局」が紙幣の印刷を行っているそうです。

お札の肖像画は、工芸官という専門の技術者が描いているのだそうです。
まず、今に残されたその方の肖像画や彫像を元に、筆と絵の具で原図を描き起こす工芸官がいます。。
さらにそれを、高度な技術を持った熟練の別の工芸官が彫刻し、版画の原版を作成するのです。

工芸官とは、れっきとした国家公務員。
一般の職員とは別枠で「工芸官」として採用されます。美大や芸大の出身者も多いですが、高卒者もいるそうです。
現在、工芸官は約30人。普段は国債や切手のデザインをしています。
いわば、公務員デザイナー」というところですね。

ところで、紙幣には何故肖像画が描かれるのかといえば、人物像は建築物などに比べて模写が難しいうえ、人の顔は印象に残りやすく、わずかな違いでも容易に判別ができるからなんだそうです。

紙幣刷新の大きな目的はなんといっても偽造防止です。
2004年の刷新の背景には、大量の偽札が出回ったことが挙げられます。
偽造防止には、こまめにデザインを一新することが有効なのだそうで、新紙幣には、見る角度によって像が微妙に変わる「ホログラム」や、棒状の模様を透かして入れた「すき入れバーパターン」といった最新技術が盛り込まれているのです。
知らなかったぁー!!

2004年の紙幣刷新は20年ぶりのことでしたが、世界的にも紙幣刷新のサイクルは短くなって来ているのだそうです。
それだけ偽札作りの技術も上がっているということなのでしょう。

しばらくは、このイタチゴッコは続きそうです。






(以上、 sugar こと 相川正也 でした。)
.


タグ :お札工芸官

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