2012年08月11日
建築用語 ~屋根周り
こんにちは。 菊池建設の sugar です。
今日は建築用語の話しをします。
建築用語には専門的な言葉が多いのですが、知っておくと為になる言葉も多いのです。
その中でも特に一般の方が混同しやすい言葉を集めてみました。
「妻(つま)」、「破風(はふ)」、「鼻隠し(はなかくし)」、「ケラバ」の違いってご存知ですか?
これを即座に答えられるようなら、かなりの建築通と言えるでしょう。
似ていますが、ちょっと違います。
一般の方には分かりにくい言葉ですよね。
まず、屋根の先端部分(分かりやすく言うと、雨が降ると屋根に落ちた雨水が屋根づたいに流れ落ちて行く先端)で、雨樋がつくところが「鼻隠し」です。
これを90°回転した、雨樋がつかない側が「妻(つま)」(妻側とも言います)
そして、こちら側の先端部分が「破風(はふ)」です。
破風と壁までの間の屋根が「ケラバ」と言います。
言葉だけですとわかりにくいので、図で説明しましょう。

屋根の形は「切妻(きりづま)」型です。
緑の部分が「ケラバ」 です。
赤い部分が「破風(はふ)」です。
破風のある面を「妻」または「妻側」と言います。
青い部分が「鼻隠し(はなかくし)」です。
どうですか?
微妙に違うでしょ?
よく「ケラバは長く出せ!」と言いますが、これはケラバを長く出すことによって、建物の妻側の外壁に雨が直接当たるのを防ぎ、建物の寿命を長くする意味合いがあるわけです。
昔の人は、簡単な言葉で理に適ったことを言っていたのですね。
(以上、 sugar こと 相川正也 でした。)
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Posted by スタッフブログ『ひのき同好会』 at 17:15│Comments(1)
│sugar
この記事へのコメント
タメになりました!
ありがとうございます(^o^)
ありがとうございます(^o^)
Posted by マル at 2015年06月03日 20:05