2012年04月30日

塗り壁のはなし ①

こんにちは。 菊池建設の sugar です。


今日は建築素材にスポットを当てて考えてみるシリーズです。
今回取り上げる素材は「塗り壁」です。

「塗り壁」とはそもそもなにか?といいますと、左官職人の手仕事で仕上げる日本の伝統的な工法で、水を使わないクロス張りや木質系の板張りなどの「乾式工法」に対して、「湿式工法」とも呼ばれています。

塗り壁のはなし ①
  < 塗り壁の一種の土壁 >

主な特徴を列挙してみます。

【特 徴】
 ① 継ぎ目のない一体感のある壁面を作ることができる。
 ② 防火性・断熱性に優れている。
 ③ 調湿性がある。
 ④ 手作り感が出せるので、本物志向である。
 ⑤ 昔に比べ、ボロボロと壁がはげ落ちる心配が無い。

特に調湿性については梅雨時や秋の長雨の時など室内に湿気が多い時には素材が湿気を吸収し、冬場などの乾燥期には逆に壁が保有していた湿気を放出するので、1年を通じて結露防止や室内を適度な一定の湿度に保ってくれる効果があるため、日本の気候風土には最適です。


最近では、施工が簡単だったり、工期が短くて済んだり、低価格という点から、ビニールクロス張りが広く普及していますが、微妙に凹凸のある土壁は、表情豊かで深みがあり、特に夜に室内の照明を点けた時にはそれが一段と際立ちます。

また、最近では健康志向の観点からも「塗り壁」は見直され、その中でも自然素材を利用した「珪藻土(けいそうど)」や消石灰を原料とした「漆喰(しっくい)」などが人気です。


これから家づくりを考えている方がいましたら、是非この「塗り壁」をどこかのお部屋に検討してみると良いと思いますよ。


最近では和室だけに限らず、リビングやダイニング、また子供室や主寝室にこの「塗り壁」を採用する方が増えています。



次回は、この「塗り壁」をもう少し分析して、種類について述べてみたいと思います。


(以上、 sugar こと 相川正也 でした。)
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Posted by スタッフブログ『ひのき同好会』 at 10:47│Comments(0)sugar
 
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