2012年03月31日

大黒柱 と 伐採会

こんにちは。 菊池建設の sugar です。


日本の家に「大黒柱」が消えてしまってからどれくらい経つのだろう?

かつてはどの家にも、その家の中心付近に、一際存在感のある太い「大黒柱」があったものです。

大黒柱 と 伐採会
  < 大黒柱 >


その大黒柱は、その家のシンボルでもあり、その家に起こる悲喜こもごもなできごとをつぶさに見続けて来ました。

言わば、その家の歴史の証人であり、「もう一人の家族」と言ってもいいくらいの存在でした。


間取り的に昔の日本の家の多くは、田んぼの田の字に和室を4つ並べて、南面に長い縁側がずずーっと付いているスタイルでした。

その田んぼの田の字の中心に位置していたのがこの「大黒柱」だったのです。



構造的に言えば、この位置の柱は四方から梁(柱の上にあって家を構造的に支える横架材)が架かって来るわけです。

大黒柱 と 伐採会
  < ホゾとホゾ穴 の説明 1 >
 ※ 突起部分がホゾで穴の部分がホゾ穴です。

大黒柱 と 伐採会
  < ホゾとホゾ穴 の説明 2 >

となると、その梁のホゾ(柱に梁を緊結させるための突起部分)を受け止めるためのホゾ穴(梁のホゾを受けるための欠け込み)が必要であり、その梁(のホゾ)が四方から来るとなると柱の4面にホゾ穴を設ける必要が出て、このホゾ穴のために欠け込んだところ以外の、柱の実質残る部分はと言えばずいぶんと心もとない部分しか残らなくなってしまい、極めて柱の強度としては脆弱になってしまうのです。

このことをカバーするために、このように四方から梁が架かって来る柱は通常よりも一回りも二回りも太い柱として、柱としての強度も堅固なものにする必要があったわけです。

つまりはこれが「大黒柱」が太い理由なのです。


でも、そういう構造的なコトとは別の意味、つまり前述したような意味合いで懐かしく子供の頃の家にあった大黒柱を思い出された方も多いのではないでしょうか?



菊池建設では、ご新居にこの「大黒柱」を設けていただくよう、ご提案させていただいております。


お客様ご自身を檜(ヒノキ)の山にお連れして、その山で高さ20m近くのお好きな大木(たいぼく)を選んでいただき、それをその場で伐採して、その後充分乾燥させた後で加工して「大黒柱」にする『大黒柱 伐採会』を定期的に実施しています。

次回は4月22日(日)です。

ご興味のある方は、私たちスタッフにお気軽にお声掛けくださいネ。





あなたの家にもこんな「大黒柱」を取り入れてみてはいかがでしょうか?


大黒柱 と 伐採会
  < 暮らしの空間をお洒落に演出します >





(以上、 sugar こと 相川正也 でした。)



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Posted by スタッフブログ『ひのき同好会』 at 15:01│Comments(1)sugar
この記事へのコメント
昔は、一家の長が大黒柱と同じように どしっとして存在感があったけど………

今の時代は(笑)

小さいとき 大黒柱にイタズラ書きして 怒られました(笑)


昔の間取りは 意味があると聞きました totoを当てたら どっしりした大黒柱のあるに………ん~無理だな
Posted by Michan at 2012年04月02日 13:29
 
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    コメント(1)