2012年03月02日

〇とはいったい・・・

こんにちは。菊池建設の sugar です。

今日は日ごろ常々疑問に思っていたことをお話ししたいと思います。



それは、日常、何気なく使っている、〇(まる)というマーク(記号)についてです。

〇とはいったい・・・

何故、まるは〇という記号なのか?それが意味するものは何なのか?を掘り下げたいと思います。



私たちは、正しいことやOKであることなど肯定的な意味を表すマークとして〇を使っています。

【存在学】という学問の大家「松岡正剛」氏の説によると、マルという言葉は日本では「魂」を表していたのだそうです。
それも共同体の魂を、です。
共同体の魂とは何か?というと、例えば船にさくら丸とか日本丸といった名前を付けますし、お城の中心を「本丸」と言ったりしますよね。
船は沈没してしまえば、それこそ運命を共有してしまいますし、お城の本丸を敵に占拠されてしまえば、すなわちその戦さには敗北したわけで、当然捕えられて殺されてしまうか捕虜になるかですから、これまた本丸とは運命共同体だと言えます。
つまり、こういった大事な拠点や精神的基地を表す場合に、マルという言葉が使われるケースが多いのは、もともとマルが魂の運命共同体を表現していたからなのです。

次に形としての〇ですが、これは世界共通で「太陽」を表しているのです。
〇の中に点を入れたり(☉)、〇の周りにヒゲをはやして☼や☀にしたりしますが、もともと〇そのものが太陽を表しているのです。
天体の象徴である太陽を表すことから発展して世界や天体全体のシンボルとしても使われます。

また、ノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士は中間子を発見するまでの過程で『〇の理論』を提唱していたんです。
物質の究極の形、そのエレメント(成分、要素、元素、要因、素子、元などの意)は、すべて〇であるという理論です。
太陽や天体全体を表す〇が、物質のエレメントをも表すというのは、「実に面白い!」(福山雅治風に)

目や口を表すのにも、〇を使うことがよくありますよね。
口から派生して、声や音のシンボルとしても用いられています。
アルファベットの「O(オー)」も同じだと思いますが、口で呼吸をし口から出て行った気体が宇宙を満たす・・・という意味にもつながるのだと言います。

古くは古代ギリシャのピタゴラスやプラトンも〇を高貴な形と位置づけ、円運動を完全な運動であると考えていたフシがあります。

つまり、本来は〇というマークは肯定の意味は持っていなかったのです。

それが何故、OKという意味や肯定的な意味を持つようになったのかは、実はよくわかっていないのです。

ただ、〇は太陽や天体全体を表すと言いましたが、太陽や宇宙は全てを照らし、またすべてを包み込む、全的な存在ともいえます。
また、禅の教えの中には、心を落ち着かせるために、白い紙に〇を描く・・・という修業があるそうです。
うまく〇が描けた時は、心が落ち着いていて、円満なこころの状態であるとされるのです。
こうしたことから、〇が魂の安定を表し、肯定的な意味を持つに至ったのではないか・・・と考えられています。




〇はこころの安定を表す・・・かぁ。

まだまだ修行が足りないようで・・・




(以上、 sugar こと 相川正也 でした。)
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