2014年06月21日
GNPとGDP
こんにちは。菊池建設の sugar です。
日頃から気になっていたことや、わからないままにしていたことを解明するシリーズ(?)である「日常の世迷言」ですが、今日も以前から気になっていたことについて、お話しします。
で、今日のお話しは「GNPとGDP」です。

なんだか以前はよく耳にした「GNP」という言葉を最近は聞かなくなったと思いませんか?
古い話ですが、1968年に我が国「日本」は「GNPが世界第2位」となって、この時から「世界第2位の経済大国」と言われるようになったのです。
この「GNP」とはいったい何か?と言いますと、「Gross National Product (グロス ナショナル プロダクト)」の略で、そうです、「国民総生産」のことですね。
ま、その国の経済力を示す数値の一つなわけです。
この「国民総生産」とはある一定期間に、国民によって新しく生産された商品やサービスなどの付加価値(儲け)の合計を指します。
この「GNP」がいつのまにか「GDP」という用語に取って代わるようになったのです。
ではこの「GDP」とはなにか?
これは「Gross Domestic Product (グロス ドメスティック プロダクト)」の略で日本語では「国内総生産」と言います。
「国民」と「国内」の違いなわけです。
そして、その違いとは、「GDP」は1年間に国内で生産された付加価値(儲け)の合計を意味しているんです。
要するに、「GNP」から海外での総所得を差し引いたものが「GDP」なのです。
昔(1980年代)は国の経済の規模、成長を測る物差しとして「GNP」がよく使われていましたが、こちらは「国民総生産」なので国内に限らず国外で活動している日本企業の生産額も含んでいるわけです。
逆に、日本国内で事業展開する海外企業が得た所得は含んでいません。
その後、世界がグローバル化していくにあたって、「国民」に限定する意味合いが薄れてきた現在では国内経済の実態を示すには「国内総生産」の方が適しているという理由で、国内の景気をより正確に反映する指標として「GDP]が用いられるようになったというわけです。
ちなみに、2002年以降の日本の「GDP」の推移を見てみますと、プラス成長が続いて景気回復が進んだものの、2007年以降はその勢いが弱まってしまい、その後急速に悪化しています。
日本は「GDP」でも長年、アメリカに次ぐ世界第2位でしたが、2010年にはその座を中国に明け渡してしまいました。
そして2014年の現在、日本は相変わらず中国に次ぐ世界第3位ですが、1位アメリカの約30%、2位中国の約53%(つまり約半分)に過ぎなくなっています。 → http://ecodb.net/ranking/imf_ngdpd.html
その後はずっと不景気が続いていますものねー。
早く本当の景気回復が来て欲しいものです。
(以上、 sugar こと 相川正也 でした。)
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日頃から気になっていたことや、わからないままにしていたことを解明するシリーズ(?)である「日常の世迷言」ですが、今日も以前から気になっていたことについて、お話しします。
で、今日のお話しは「GNPとGDP」です。

なんだか以前はよく耳にした「GNP」という言葉を最近は聞かなくなったと思いませんか?
古い話ですが、1968年に我が国「日本」は「GNPが世界第2位」となって、この時から「世界第2位の経済大国」と言われるようになったのです。
この「GNP」とはいったい何か?と言いますと、「Gross National Product (グロス ナショナル プロダクト)」の略で、そうです、「国民総生産」のことですね。
ま、その国の経済力を示す数値の一つなわけです。
この「国民総生産」とはある一定期間に、国民によって新しく生産された商品やサービスなどの付加価値(儲け)の合計を指します。
この「GNP」がいつのまにか「GDP」という用語に取って代わるようになったのです。
ではこの「GDP」とはなにか?
これは「Gross Domestic Product (グロス ドメスティック プロダクト)」の略で日本語では「国内総生産」と言います。
「国民」と「国内」の違いなわけです。
そして、その違いとは、「GDP」は1年間に国内で生産された付加価値(儲け)の合計を意味しているんです。
要するに、「GNP」から海外での総所得を差し引いたものが「GDP」なのです。
昔(1980年代)は国の経済の規模、成長を測る物差しとして「GNP」がよく使われていましたが、こちらは「国民総生産」なので国内に限らず国外で活動している日本企業の生産額も含んでいるわけです。
逆に、日本国内で事業展開する海外企業が得た所得は含んでいません。
その後、世界がグローバル化していくにあたって、「国民」に限定する意味合いが薄れてきた現在では国内経済の実態を示すには「国内総生産」の方が適しているという理由で、国内の景気をより正確に反映する指標として「GDP]が用いられるようになったというわけです。
ちなみに、2002年以降の日本の「GDP」の推移を見てみますと、プラス成長が続いて景気回復が進んだものの、2007年以降はその勢いが弱まってしまい、その後急速に悪化しています。
日本は「GDP」でも長年、アメリカに次ぐ世界第2位でしたが、2010年にはその座を中国に明け渡してしまいました。
そして2014年の現在、日本は相変わらず中国に次ぐ世界第3位ですが、1位アメリカの約30%、2位中国の約53%(つまり約半分)に過ぎなくなっています。 → http://ecodb.net/ranking/imf_ngdpd.html
その後はずっと不景気が続いていますものねー。
早く本当の景気回復が来て欲しいものです。
(以上、 sugar こと 相川正也 でした。)
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Posted by スタッフブログ『ひのき同好会』 at 14:25│Comments(0)
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