2014年05月25日

マナーとエチケット

こんにちは。菊池建設の sugar です。

日頃から気になっていたことや、わからないままにしていたことを解明するシリーズ(?)である「日常の世迷言」ですが、今日も以前から気になっていたことについて、お話しします。


で、今日のお話しは「マナーとエチケット」です。



マナーという言葉とチケットという言葉があります。

似ているようで微妙に違うと思いませんか?
では、どこがどのように違うのでしょう。

で、調べてみました。

辞書を引いてみると、両者とも「礼儀」「作法」「行儀」と出てくるので困ってしまいます。
ほとんど同義語なのかな?でもなんとなくニュアンスが異なるよな・・・と思っていましたので、いろいろ調べてみましたら少し違いがわかって来ました。


まず、「マナー」は英語のMannerであり、「エチケット」は元々フランス語のEtiquetteであり、ということです。
国が違うだけで意味しているところはやはり同じなのかな・・・とこの時は思いました。
でも、やはりどうやら微妙に違うのです。

では、その違いをマナーの方から考えてみましょう。

マナーとエチケット



例えば、「マナー違反」という言葉はありますが、「エチケット違反」とはあまり言いませんよね。
元々の意味を辿ってみますと、マナーの元の意味は「方法」ですから「約束事」「決まりごと」のニュアンスが強いようです。
つまり、形式に沿った動作とか立ち振る舞いのことを指していて、日本語では「作法」に近いように思います。
とはいえ、「作法違反」という言葉はありません。しかし、「作法にはずれる」という言い方はします。
この作法にはずれることを「マナー違反」と言うようです。「テーブルマナー」という言葉を思い浮かべてみるとわかりやすいかも。
また、「交通ルール」は守らないと罰則がありますが、「交通マナー」に反しても罰則はありません。
しかし、この「交通マナー」を守ることによって、歩行者と車の双方が全体として円滑に過ごすことができるわけです。


一方の「エチケット」は日本語で言う「礼儀」に近いのです。
人への気配りとか思いやり、優しい態度といった内面的な要素を強く感じさせる言葉です。
いま目の前にいる相手が不快な気分にならないようにする「気配り」を指している言葉だと言えるでしょう。

例えば、「目上の人への礼儀」というのを言い換えるのなら「目上の人へのエチケット」がふさわしくマナーという言葉はここでは馴染みません。

また対象となる相手という切り口で考えてみると、「マナー」はどちらかというと「社会・集団」を意識した場合に用いられているのに対して、「エチケット」は「相手・個人」を意識した場合に使われている傾向があるとも言えそうです。


わかりにくいかもしれませんが、微妙なニュアンスの違いがお判りいただけましたでしょうか?

つまり、この二つを極めるのには、なにかマニュアルがあるというものではなく、使い分ける人が外来語を含めた日本語遣いのスキルを磨いて、「エチケット」に配慮して、礼儀に適う言葉の「マナー」を覚えていくしかないのでしょう。

よけいわかりにくいか。(笑)




(以上、 sugar こと 相川正也 でした。)
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Posted by スタッフブログ『ひのき同好会』 at 11:29│Comments(0)sugar
 
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