2014年01月18日

日本語という世界 その2 ~表記の多様性

こんにちは。菊池建設の sugar です。

日頃から気になっていたことや、わからないままにしていたことを解明するシリーズ(?)である「日常の世迷言」ですが、今日も以前から気になっていたことについて、お話しします。


今日は「日本語という世界」についてです。


普段何気なく使っている日本語ですが、ふと立ち止まって考えてみるとつくづく不思議な言語だと気づかされます。

前回は「ず」と「づ」の使い分けについてお話しました。




今回は「表記法が多い日本語」という点を見てみたいと思います。

例えば、「ありがとうございます」と書きたいときに、あなたは実際にどのように書き記しますか?

  ・ ありがとうございます
  ・ 有難うございます
  ・ ありがとう御座居ます
  ・ 有難う御座います
  ・ 有難う御座居ます
  ・ アリガトウゴザイマス

 ・・・ とザッと挙げただけでも6種類の書き方があります。

日本語という世界 その2 ~表記の多様性
  < うわぁ これってよくできてるなぁ~ >

まぁ、最近では「有難う」なんて漢字で書く方は少ないと思いますし、そもそも、「御座居ます」というのはもちろん当て字もいいところで、「ございます」というのは本来は「ござります」であり、そのイ音便で「ございます」になったのですから厳密にはこの漢字は誤った使い方です。

ですが、この当て字もけっこう流通しているようなので、まぁOKということにしましょう。



ところで、英語で「サンキュー」と言いたければ、それはどう考えても「Thank You」しかなく、このサンキューを他の書き表し方はできません。
つまり、書き方はあくまで一つなわけです。
なんと単純明快!
わかりやすさこの上ない!



これが「日本語の表記法の多様性」であるわけですが、普段我々日本人はあまり気にも留めずに使い分けているのです。
これって実は日本語の大きな特徴の一つなんです。

ま、気分によってカタカナで書きたい時はカタカナで書くこともできるし、すべてひらがなにしてももちろんまちがいではないですし、上記のごとく音便について目頭を立てなければ漢字交じりでもOKなのです。


でも、外国の方から見たらこの「表記法の多様性」がなかなか理解できないんだそうです。
まぁ、書き表し方が数種類あるのだということは、ある程度時間を掛ければ理解できるようなんですが、これをいつどのように使い分けるのか?と尋ねたとしたら外国の方はもうお手上げなんだとか・・・
(もっとも日本人でも明確に答えられる人は少ないと思います)




いやはやなんとも面倒な言語なのであります、日本語は。

でも、だからこそその時の気持ちを最も表す表記法を選べるというのもまた事実なのです。
であれば、文章を書く時はむしろどんな表現をするのが最も妥当なのかを愉しむってのが、大人なのであります。


ふと、そんなことを思う冬の夜なのでした。






(以上、 sugar こと 相川正也 でした。)
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Posted by スタッフブログ『ひのき同好会』 at 23:31│Comments(0)sugar
 
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