2013年05月30日

ざるそばは海苔を乗せただけで何故あんなに高いのか?

こんにちは。菊池建設の sugar です。

日頃から気になっていたことや、わからないままにしていたことを解明するシリーズ(?)である「日常の世迷言」ですが、今日も以前から気になっていたことについて、お話しします。

今日のテーマは「ざるそばは海苔を乗せただけで何故あんなに高いのか?」です。

ざるそばは海苔を乗せただけで何故あんなに高いのか?


ざるそばと言えば、もりそばに海苔を乗せただけなのに、たいてい50円から100円も高いですよね。
たかが海苔だけでなんでこんなに値段が違うのだろうか?と、ずっと以前から疑問に思っていました。

で、調べてみました。



「ざるそばは、ほかのそばよりも高級な、メニューとして江戸時代に生まれました。値段の差はその名残りです。」というのは、『全国麺類文化地域間交流推進会議』です。(いろいろな団体があるもんなんですねぇ。)

当初のそばは現在の「もりそば」に当たりますが、茹でずに蒸したもので、菓子屋が売る安価な間食メニューだったんだそうです。
一方、「ざるそば」は、麺打ち技術や高級食材の発達で江戸中期に生まれた、お洒落な茹でそばです。いわばイカしたメニューだったわけです。

「ざるそばの元祖は、東京は深川洲崎の伊勢屋です。良質のそばを使い、竹ざるの器の目新しさで評判になりました。やがて、当時は高級品だったみりんを汁に使う店や海苔を乗せる店も現れて、様々な付加価値がついたんです。」(そば研究家・笠井俊彌氏)

後に従来のそばが、「ざる」や「かけ」と区別して「もり」と呼ばれるようになり、オプション付きの「ざる」とオプション無しの「もり」という区別が完成したんです。

「しかし今は、両者の違いは海苔だけという店が多いですね。効率化の他、みりんやわさびが安価で手に入れることができるようになって、もりにもざるにも使われ始めたからです。」

こうして、ざるの特別感が薄れ、価格差だけが残ってしまったというわけです。



しかし、ざるそばの「付加価値」にこだわる店は今もあります。

日本橋の「室町砂場」のざるそばは、もりそばと違い、蕎麦の実の芯だけを使う白い麺で100円増しで出しています。
また、「神田まつや」は、天城の本わさび付きで150円増しで出されています。

「本物のざるそば」には、今も海苔以外の高級な付加価値がちゃんと付いているものなんですね。



(以上、 sugar こと 相川正也 でした。)
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