2013年02月21日

電話と電卓の数字の配列

こんにちは。菊池建設の sugar です。

日頃から気になっていたことや、わからないままにしていたことを解明するシリーズ(?)である「日常の世迷言」ですが、今日も以前から気になっていたことについて、お話しします。

今日のテーマは「電話と電卓の数字の配列は何故違う?」です。


電話も電卓も今や生活の中で欠かせないものとなっていますが、この二つってどちらも数字  キーがありますよね?当たり前ですけど。

でも、ふと考えてみると、この二つって数字の配列が違うってお気づきでしたか?

電卓は一番下から0、1、2、3・・・となっているのに対して、電話は上から1、2、3・・・と来て  最後に0なんです。

どちらも数字を使う機器類なのにどうして数字の配列はほぼ真逆なのでしょうか?

電話と電卓の数字の配列
  < あ!ホントだ、真逆だ! >


これも以前から気になっていたことの一つです。

で、調べてみました。

まず、電話機。
こちらは「ITU-T」という通信関係の国際機関というものがありまして、ここが勧告という形で  国際規格化しているんですって。

ではなぜ電話だと前述した数字の配列にしてあるかというと、実は諸説あるのだけれど有力な説はパルスの関係だということ。
電話の発信形式にはトーン式とパルス式とあるそうなんですが、トーン以前の発信形式であるパルスが関係しているという説です。

1はパルス1つ。2はパルス2つと割り当てたけれど、パルス無しでは識別できないので0は  パルス10個と「10扱い」されたのです。
そのため1、2、3・・・最後に0になってしまったという説がこれです。

上から1、2、3・・・と配列してあるのは、「公衆電話などを見ても解るとおり、電話機は 縦型が基本なので、上から1、2、3・・・と並んでいた方が使いやすいからです。」とはNTTのコメント。

ちなみに、日本で初めて「10キー式」の電話機が登場したのは1969年のことですから、そんなに昔じゃないのよね。
この頃は「押しボタン式」と呼ばれていましたが、翌年の公募によって「プッシュホン」という名前が付いたのだそうです。
ってことは、「プッシュホン」の名付け親は、今もご存命かもしれないわけですね~。

一方電卓はというと、世界で最初の電卓は1962年にイギリスで発明されたようなのですが、この頃の電卓は「10キー式」ではなくて、桁ごとに0~9までの数字が並ぶ「フルキー式」だったのです。
始めて「10キー式」を世に出したのは、「キャノン」なのです。これが1964年のこと。
この時から既に今の数字配列だったのですが、それに続いた他社の「10キー式」電卓も ほぼ同じ配列でした。
電卓以前から「10キー式」の計算機を製造していた「カシオ計算機」によると、「最も多く使う0が一番手前にあった方が使いやすいから」というのがその理由だったとのこと。
今やこの数字配列は、ISOの国際標準規格にもなっています。

なるほどねぇ~。
普段何気なく使っている電話と電卓にもこんな違いがあったのですね。

いやぁ、モノゴトにはなんでも理由があるものなのですねぇ~。



(以上、 sugar こと 相川正也 でした。)
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