2012年02月16日
ステンレス
こんにちは。 菊池建設の sugar です。
今日は知ってると誰かに話したくなる話しをしてみましょう。
生活の中のあちこちに使用されている金属って、「鉄」を代表としてたくさんありますが、今日は「ステンレス」について調べてみました。
キッチンの天板などによく使われているステンレスですが、そもそもこのステンレスとはいったいどんな金属なのでしょうか?
「ステンレス」とは・・・

< ステンレス >
鉄(Fe)にクローム(Cr)またはニッケル(Ni)などを含有させた合金鋼の総称で、錆びにくいのが大きな特徴です。
● クロム ・・・ 非常に固い金属で、耐磨耗性、耐腐食性、耐熱性、離型性に優れています。
● ニッケル ・・・ 固い中にも柔軟性(ねばり)があり、耐食性に優れている金属です。
また、各種メッキの下地メッキに多く利用されています。
このニッケルの含有量を増すことによって、耐食性がよくなります。
一般的には鉄に10.5%以上のクロムを含有させています。ニッケルを混ぜる場合は8%以上とすることが多いようです。
ステンレスの名前の由来がスゴイんです。
「ステン」とは日本語で「汚れる、さびる」という意味で、「レス」は「~しない」という意味です。
つまり、ステンレスとは「錆びない」という意味になるのです。
すごいネーミングですよね。
昔(今もあるのかなぁ)冷蔵庫のイヤな臭いを消す商品で「ノンスメル」というのがありました。
当時はどのお宅の冷蔵庫にもこれが一つ入っていたものですが、「スメル=臭う」が「無い=ノン」ので「ノンスメル」というネーミングだったのです。
それを知った時に受けた軽いカルチャーショックをこのステンレスからも受けることになるとは!
しかも、正式名称なんですよね、ステンレスって。
「通」の人は、JIS規格のステンレスの略号が「SUS」であることから、「サス」と呼んだりします。かっくいいー!
では、なぜステンレスは錆びないのでしょうか?
ステンレスは、鉄にクロム・ニッケルなどの元素を加えた合金鋼だと言いましたが、錆びにくいのは、鉄にクロムを添加することで表面に非常に薄い酸化皮膜(不動態皮膜)を作り、周辺環境と反応しにくくなり耐食性が強くなるためです。
クロムを11%以上加えると耐食性が向上し錆びにくくなります。またニッケルやモリブデンを加えていくと耐食性がさらに向上していきます。この不動態皮膜は傷ついても酸素や水があればすぐに新しく再生され、さびの発生を防ぎます。
この不動態皮膜によって、いつまでもステンレスを美しく保つことができるのです。
ただ気を付けたいのは決して錆びないというのではなく、あくまでも錆びにくい金属であるという点です。
例えば、食物や食用油を長時間付着させておいたり、洗浄液や食塩水に長時間入れたりしますと、やはり、錆びは生じて来ます。また、錆びた包丁などを密着させておくと、その錆びが移る、いわゆる「もらい錆び」で錆びてしまうのです。
ですから、錆びたものは触れさせないのが賢明です。
< ステンレス 主な特徴 >
耐食性 ・・・ 表面に「不動態皮膜」を作り錆びを防ぐ。傷がついても皮膜は再生する。
耐久性 ・・・ 圧縮・引っ張りに強い。
耐火性 ・・・ 1000°Cまでの熱に耐えられる。
意匠性 ・・・ 表面仕上げが可能で、いろいろな表情を持つ。
低温耐性 ・・・ マイナス196°Cの液体窒素のタンクにも利用されているほど強い。
加工性 ・・・ 溶接・機械加工が可能である。(裁断・曲げ・溶接・研磨など)
衛生面 ・・・ 臭いがつかず、染み込まない。
メンテナンス面 ・・・ 汚れが落ちやすく、お手入れ簡単。
安全性 ・・・ 有害物質ホルムアルデヒドが発生しない。
エコロジー性 ・・・ リサイクルが可能。
というわけで、なかなかの優れものなんですね、ステンレスって!!
あの独特の銀色の素材感がクールでシャープで都会的な感じがして個人的には好きなんです。
(以上、 sugar こと 相川正也 でした。)
今日は知ってると誰かに話したくなる話しをしてみましょう。
生活の中のあちこちに使用されている金属って、「鉄」を代表としてたくさんありますが、今日は「ステンレス」について調べてみました。
キッチンの天板などによく使われているステンレスですが、そもそもこのステンレスとはいったいどんな金属なのでしょうか?
「ステンレス」とは・・・

< ステンレス >
鉄(Fe)にクローム(Cr)またはニッケル(Ni)などを含有させた合金鋼の総称で、錆びにくいのが大きな特徴です。
● クロム ・・・ 非常に固い金属で、耐磨耗性、耐腐食性、耐熱性、離型性に優れています。
● ニッケル ・・・ 固い中にも柔軟性(ねばり)があり、耐食性に優れている金属です。
また、各種メッキの下地メッキに多く利用されています。
このニッケルの含有量を増すことによって、耐食性がよくなります。
一般的には鉄に10.5%以上のクロムを含有させています。ニッケルを混ぜる場合は8%以上とすることが多いようです。
ステンレスの名前の由来がスゴイんです。
「ステン」とは日本語で「汚れる、さびる」という意味で、「レス」は「~しない」という意味です。
つまり、ステンレスとは「錆びない」という意味になるのです。
すごいネーミングですよね。
昔(今もあるのかなぁ)冷蔵庫のイヤな臭いを消す商品で「ノンスメル」というのがありました。
当時はどのお宅の冷蔵庫にもこれが一つ入っていたものですが、「スメル=臭う」が「無い=ノン」ので「ノンスメル」というネーミングだったのです。
それを知った時に受けた軽いカルチャーショックをこのステンレスからも受けることになるとは!
しかも、正式名称なんですよね、ステンレスって。
「通」の人は、JIS規格のステンレスの略号が「SUS」であることから、「サス」と呼んだりします。かっくいいー!
では、なぜステンレスは錆びないのでしょうか?
ステンレスは、鉄にクロム・ニッケルなどの元素を加えた合金鋼だと言いましたが、錆びにくいのは、鉄にクロムを添加することで表面に非常に薄い酸化皮膜(不動態皮膜)を作り、周辺環境と反応しにくくなり耐食性が強くなるためです。
クロムを11%以上加えると耐食性が向上し錆びにくくなります。またニッケルやモリブデンを加えていくと耐食性がさらに向上していきます。この不動態皮膜は傷ついても酸素や水があればすぐに新しく再生され、さびの発生を防ぎます。
この不動態皮膜によって、いつまでもステンレスを美しく保つことができるのです。
ただ気を付けたいのは決して錆びないというのではなく、あくまでも錆びにくい金属であるという点です。
例えば、食物や食用油を長時間付着させておいたり、洗浄液や食塩水に長時間入れたりしますと、やはり、錆びは生じて来ます。また、錆びた包丁などを密着させておくと、その錆びが移る、いわゆる「もらい錆び」で錆びてしまうのです。
ですから、錆びたものは触れさせないのが賢明です。
< ステンレス 主な特徴 >
耐食性 ・・・ 表面に「不動態皮膜」を作り錆びを防ぐ。傷がついても皮膜は再生する。
耐久性 ・・・ 圧縮・引っ張りに強い。
耐火性 ・・・ 1000°Cまでの熱に耐えられる。
意匠性 ・・・ 表面仕上げが可能で、いろいろな表情を持つ。
低温耐性 ・・・ マイナス196°Cの液体窒素のタンクにも利用されているほど強い。
加工性 ・・・ 溶接・機械加工が可能である。(裁断・曲げ・溶接・研磨など)
衛生面 ・・・ 臭いがつかず、染み込まない。
メンテナンス面 ・・・ 汚れが落ちやすく、お手入れ簡単。
安全性 ・・・ 有害物質ホルムアルデヒドが発生しない。
エコロジー性 ・・・ リサイクルが可能。
というわけで、なかなかの優れものなんですね、ステンレスって!!
あの独特の銀色の素材感がクールでシャープで都会的な感じがして個人的には好きなんです。
(以上、 sugar こと 相川正也 でした。)