2015年04月04日
略と術

戦略と戦術の違いは何でしょうか?
『戦術のない戦略はファンタジーであり、戦略のない戦術はカオスである』とも言われます。
戦略は戦争に勝つために、戦術は戦闘に勝つために行う術です。
もっと噛み砕いて言うと、戦争は大規模な戦いで、戦術は小さな武力衝突です。
これを経済(企業)の世界に置き換えますと、企業における事業戦略は市場における勝者であり、大局的なものです。一方戦術は市場における一出来事であって、例えるなら個々の契約単位での獲得競争となるでしょう。
難しいでしょうか?
戦術を技術と言い換え、スポーツ競技で考えてみましょう。
人並み外れた技術を持ったスポーツマンが居たとしましょう。イチローが良い例かも知れませんね。イチローがどんなに他の選手よりも優れていたとしても、彼が属する球団が毎回プレーに勝つことはありません。何故かと言いますと、試合におけるゲーム戦略が個人プレーに勝るからです。別の言い方をすれば、一技術の勝利が戦略面の敗北を覆すことなど有り得ないのです。
つまるところ、戦略なくして戦術が成り立つはずも無く、戦術を持たない戦略は机上の空論に過ぎません。双方のバランスが戦場や市場、球場における勝者を生み出します。
大局的なものの見方が戦略。局地的な判断は戦術。
戦略無くして、戦術無しです。
beansこと矢島でした。
Posted by スタッフブログ『ひのき同好会』 at 20:59│Comments(0)
│beans