2015年05月16日
ターボ車は燃費が悪い?

画像はWikipediaより
最近では燃費の良さをうたうターボ車も出ていますが、そもそもターボ車は燃費が悪いのでしょうか?
その前にターボチャージャーとは何かを、考えなくてはなりませんね。
通常(NA)のエンジンでは無駄に排出される排気ガスのエネルギー(廃棄エネルギー)ですが、これを利用し羽根(タービン)を回転させその回転力でコンプレッサーを駆動し圧縮した空気をエンジン内部に送り込む。これにより廃棄エネルギーを回収しつつエンジン本来の排気量を超える混合気を吸入・燃焼させる事でNAエンジンよりもより大量のガソリンを一度に燃焼させることができパワーが出ます。
分かりにくいですか?もっと簡単に言うと。
排ガスを利用して吸気を増やし、パワーを出す装置のことです。
無駄に棄てられているエネルギーを回収して利用するのですから、効率は良いはずですよね?
そう効率は良いのです。
なのに、燃費が悪い…と思っていませんか?
それは、基準が違うからです。
NAエンジンとターボエンジンが同じ排気量なら、より多くの空気と燃料を使うターボエンジンの方が、燃費は悪くなります。
ですが、ターボエンジンと同じパワーを出すNAエンジンを比較した場合、NAエンジンの方が排気量は大きくエンジンは重く、同じパワーを出す小型軽量なターボエンジンよりも燃費が悪化します。
そうなのです。
ターボ車の燃費が悪いと言うのは「同一排気量のエンジンを基準に比較しているからであり、同じパワーのエンジンで比較していない」からなのですね。
ものの見方を変えると、本当の良さが見えてくる。
いろんな視点で物事を見たいですね。
beansこと矢島でした。
Posted by スタッフブログ『ひのき同好会』 at 11:25│Comments(0)
│beans