2013年02月28日

なぜコンセントの穴は左右で違うのか?

こんにちは。菊池建設の sugar です。

日頃から気になっていたことや、わからないままにしていたことを解明するシリーズ(?)である「日常の世迷言」ですが、今日も以前から気になっていたことについて、お話しします。

今日のテーマは「なぜコンセントの穴は左右で違うのか?」です。



仕事がら、電気のコンセントの位置をお客様と打合せする機会がよくあります。

このコンセント。
日頃、何気なく使ってらっしゃると思いますが、この電気のコンセントって、左右の穴の大きさが違うってご存知でしたか?

なぜコンセントの穴は左右で違うのか?

左の方が約2mmほど長いんです。
一方、差し込む側のプラグのサイズは両方とも同じなんです。
それなのにどうしてコンセントの穴は左右で違うのでしょう?

これも以前からずっと気になっていた疑問でした。

で、調べてみました。

実は長い穴の方は、余分な電気を地中に逃がすアース線につながっているのです。
アースは高圧線の変圧器が故障した際、家屋内の電圧上昇を防ぐ役割を持っています。
わかりやすく言えば、余った電気で事故が起こらないよう、余剰電気の逃げ道にしているというわけです。

でも、待てよ。
ふだんコンセントにプラグを挿す時に、いちいちどちらの側を左に・・・というようには考えず、無意識に挿していますよね。
それって今さらですが大丈夫なんでしょうか?

これも中部電力さんに訊きましたら、家電製品のプラグはどちら向きで挿しても問題のないように作られているんだそうです。
あぁよかった! でもまた疑問が・・・

どちらに挿してもいいのなら、コンセントの穴の大きさを区別する必要もないのでは?

そうなんです。実際には問題がないんですが、サイズを変えるように定める法律があるんだそうです。

ではそれは一体なんという法律で一体なんのために?

これは「電気用品安全法」という法律で、極性のあるコンセントの穴はマイナス側を長くするように定められているんです。
交流電流には極がないので、法律上は家庭用コンセントの穴は同じでも構わないのですが、配線業者によっては工事の都合上、アース側をマイナス極と呼ぶ習慣が今でもあるようです。
つまり、便宜上とはいえ、マイナス極と呼ぶ以上は法律に従って穴の長さを変えているというわけです。
壁埋め込み型のコンセントに限らず、延長コードの全製品でもアース線につながる方の穴を長くしてるんだそうですよ。


また余談ですが、一部の音響マニアの間では、アース側につながっている線が途中で入れ替わらないように機器を接続すると、音がクリアになると信じられています。
実はこれ、科学的な根拠はないらしいのですがね。

これまた、余談ですが、社団法人「日本配線器具工業会」は、11月11日を「配線器具の日」と定めています。
これは、最も使用されている配線器具のひとつである、ダブル(2口)コンセントのプラグ差込口の形状を、11月11日の2つの「11」でイメージするためでだそうです。

あぁ、「プリッツの日」というのも11月11日なのですが、発想の出どころは同じなんですねー!



(以上、 sugar こと 相川正也 でした。)
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Posted by スタッフブログ『ひのき同好会』 at 12:13│Comments(1)
この記事へのコメント
はい、むかしよくレコード聴いていた時代、
ちょっとばかし音にうるさかった頃は
アース側につながっている線が途中で入れ替わらないように
機器を接続するのは当然でしたけど・・・

科学的な根拠はないって!?
あーすぉうですか(~_~;)
Posted by 五朋建設総務部S五朋建設総務部S at 2013年02月28日 20:09
 
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    コメント(1)