2015年05月12日
温帯低気圧と熱帯低気圧
ウェザーマップ 5月12日(火)18時44分配信より。
日本に近付いていた上記画像の台風6号ですが、四国沖で温帯低気圧に変わったそうですね。
ところで、この“温帯低気圧”と言う言葉、台風が変化すると、何気に”温帯低気圧”と言ったりしていませんか?
熱帯低気圧の勢力が強まる、つまり、中心付近の最大風速が“台風の最低基準”を上回った場合、台風と呼ばれますが、台風の勢力が弱まったのが温帯低気圧…ではありません!
「台風は温帯低気圧に変わりました」という表現、実は台風の強弱の変化を指す場合ではなく、熱帯低気圧と温帯低気圧の構造が違うから表現を変えているのです。
具体的には、熱帯低気圧は暖かい空気のみで成り立っているのに対し、温帯低気圧は暖かい空気と冷たい空気とが接して成り立っており、発達のためのエネルギー源が異なるのです。
ですから、「台風は温帯低気圧に変わりました」とニュースや天気予報で耳にした時は、「台風の勢力が衰えたのだな」と早合点しないで下さいね。
beansこと矢島でした。
Posted by スタッフブログ『ひのき同好会』 at 21:20│Comments(0)
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