2015年04月25日

浦島太郎って・・・?

こんにちは。菊池建設の sugar です。

日頃から気になっていたことや、わからないままにしていたことを解明するシリーズ(?)である「日常の世迷言」ですが、今日も以前から気になっていたことについて、お話しします。


今日は「浦島太郎」についてです。

最近、桃太郎と金太郎と浦島太郎に扮した俳優さんがコミカルな会話をしている某電話会社のCMが人気があるようですね。
その中の「浦島太郎」にスポットを当ててみたいと思います。

浦島太郎って・・・?


浦島太郎といえば、日本人なら知らない人はいないくらい有名なおとぎ話しの主人公ですよね。
いじめられていた亀を助けると、その亀が竜宮城に連れて行ってくれてしばらくそこで楽しく暮らしたけど、ふと故郷に戻って乙姫様にもらったお土産の玉手箱を開けると中から白い煙が出て、アッという間におじいさんになってしまったという・・・あの浦島太郎です。


さて、その浦島太郎ですが、この人物が実は実在の人物で日本の古代史(それも日本という国の礎となるヤマト建国)と大いに関係があるのだと言われているのをご存知ですか?
単なるおとぎ話の登場人物ではないと。

例えば、日本書紀は彼を実在の人物と言い切っており、さらにここで書くのには紙面が足りないので、「別巻を用意して、そちらで詳しく述べておいた」と書いています。
また、地元の風土記などその他の古代文書の多くが、浦島太郎のことは書かずにはいられないと言った風に彼に関する記述が非常に多いのです。


歴史を辿っていくと、様々な人物が登場し、それらがまた織物を織るが如く、複雑に絡み合って来るので、短い文章でお伝えするのは難しいと思いますが、頑張って要点をお話します。
では、浦島太郎について箇条書きにしてみます。

箇条書きにしてしまうと味気も何も無くなってしまいそうですが・・・

① 浦島伝説は上記のようにいろいろな書物に出てきますが、最も興味深く思われるのは、「万葉集」に出てくる浦島伝説であるということ。

② その内容は「丹後風土記」とほぼ同じだが、唯一違うのは浦島太郎の出身地が「墨吉(すみのえ)」であることで、ここは現在の大阪市住吉区だということ。

③ 「墨吉」はその昔は水上交通の要衝地であり、海の神様として「住吉大神」が船の安全を見守っていた。(浦島太郎も住吉大神も「水」が関連してます)

④ この「住吉大神」と「浦島太郎」にはこの「水」以外にも共通点が妙に多いということ。

⑤ 「住吉大神」は、別名「塩土老翁(しおつちのおじ)」と呼ばれ、つまり老人だったわけだが、「浦島太郎」も玉手箱を開けた後、白髪の老人になったという点。

⑥ 「住吉大神」は「住吉三神」とも呼ばれますが、これは「底筒男命(そこつつのおのみこと)」、中筒男命(なかつつのおのみこと)、表筒男命(うわつつのおのみこと)」の総称です。
   また、「浦島太郎」は別名「筒川の人」と呼ばれていましたが、この「ツツ」は「住吉大神」のそれぞれの3神の名前の「ツツ」や「塩土老翁」の「ツツ(チ)」に通じること。

⑦ この「塩土老翁」は・・・と言えば、神武天皇が東方面の国に攻めて行った時(神武東征)の折りに神武天皇に「東の方角に都にふさわしい土地がある」ことを教えた道先案内人として「古事記」にも出て来る人物であること。

⑧ 一方、「浦島太郎」と思われる人物が神武をヤマトに誘ったという記事が、同じ「古事記」に出て来るということ。

⑨ また海幸山幸の神話の中で兄にいじめられて浜辺をさまよっている山幸彦に声を掛けて励まし、山幸彦を「水が入らないように固く編んだ籠」に乗せたのも「塩土老翁」だったという点。

⑩ この海幸彦のエピソードはまさに浦島太郎伝説の言わば「皇室版」で、主役を案内する役として補佐あるいはもっと言えば先導しているのが「塩土老翁」であるという点。

以上のことから、「浦島太郎」=「塩土老翁」と考えるのは至極自然なことであるのです。

浦島太郎って・・・?
  < 塩土神 とも言われる塩土老翁 >

そして、この浦島太郎(塩土老翁)は、近いうちにお話しするもう一人の主役(ヒロイン)ある「神宮皇后(じんぐうこうごう)」となにやら深い関わりがあると思われるのです。
そして、この二人(浦島太郎と神功皇后)が、ヤマト建国に大いに関わりがあると最近の研究で言われているのです。

ちなみに歴代天皇を含めて、その名に「神」という字が付いている皇族はごくわずかです。
神武、崇神、応神と応神の母である神功皇后の四人だけなのです。
しかもまた詳しくは別の機会に譲りますが、初代の神武と十代の崇神と十五代の応神は同一人物である可能性が高いのです。

となると、残りの一人の、しかも天皇でもないのに「神」の名を持った、この「神功皇后」という方が如何に昔の日本において重要人物であったかがわかります。


ということで、この「神功皇后」と「浦島太郎」の関係については、また別のお話し・・・






(以上、 sugar こと 相川正也 でした。)


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