2013年06月11日

「日本」の本あつめてます。

そろそろ梅雨に入るのでしょうか。
雨の日と言えば、そう、読書です。

背表紙に「日本」と入った本を見ると
つい手に取ってしまう癖がありまして、
その中から1冊、ご紹介いたします。

大野晋さんの「日本語をさかのぼる」

私たちが現在使っている「日本語」はどの様に生まれたのか、
神話の時代まで遡って、古代日本人が持っていた世界観に迫ります。

「日本」の本あつめてます。





例えば、方向を表す助詞「へ」について。
「へ」は奈良時代には今のような使われ方をされていた様ですが、
元をたどると、「へ」は、沖に対する岸辺、中心に対する辺境を表した名詞でした。
(畳のり イチゴのタ などの「へ」もそこから発展したもの)
その名詞が、多用されて次第に助詞となり今に至ります。
従って、本来「へ」は単純に方向を示すよりは
遠隔地、疎遠な所へ向かう気持ちを表していたと考えられるのです。


…といったような感じで、様々な言葉、言い回しについて遡っていく本です。

言葉だけでなく、音楽や衣服、食べ物、「日本建築」についても
どんどん遡っていきたいものです。

佐藤



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Posted by スタッフブログ『ひのき同好会』 at 18:00│Comments(0)さとう
 
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